私なりの歯科矯正の捉え方

一般的な歯科矯正について

 

みなさん、歯科矯正と聞くとまずどんなイメージを持たれるでしょうか？

高そう、邪魔くさそう、別にやらなくてもいいでしょ、といったようなことを思われた方もいるかと思います。では、まず実際のところの歯科矯正とはどういったものなのかを説明していきたいと思います。

歯科矯正一つを取っても沢山の方法があります。ここでは一般的なものをいくつか紹介します。

ブラケット矯正

よく［歯科矯正］と聞いて思い浮かぶ奴です。昔は歯の前面に施すタイプが主流でしたが、現在では歯の裏側に施すタイプも一定数の方がおこなっています。

マウスピース矯正

よくボクサーの方が歯に着けるような、歯を覆うタイプの奴、と思ってもらえればいいと思います。取り外し可能で、基本寝ている時に着けます。

セラミック矯正

これについては私はよく知りませんが、調べた限り［元の歯］を矯正するのではなく、歯の形を整えて［噛み合わせ］を矯正するもののようです。元の歯にセラミックを付け、歯の形を理想的なものにするものらしいです。

部分矯正

ブラケット矯正やマウスピース矯正を全体ではなく、一部分だけに施すものです。2種の術式についてはすでに記してあるので割愛します。

歯科矯正の利点、欠点

では、歯科矯正するとどんなメリットがあるのでしょうか。歯科矯正は単に歯並びが良くなる、と思っている方も多いかと思います。

ですが実際には、多数のメリットがあります。以下に簡単に挙げておきます。

虫歯になりにくい
→歯を磨きやすい為、清潔を保ちやすい
姿勢が良くなる
→噛み合わせが良くなると、正しい姿勢になりやすい
力が入りやすい
→歯を正しく食い縛れる

このように、歯科矯正を行なっている方は、ただ歯の見た目を良くしたいだけでなく、他のメリットも見込んで行なっている方も多くいらっしゃいます。

次に、歯科矯正には上に記した通り、多くの方法があります。それだけ歯科矯正には利点と欠点が顕著に現れますので、個々人にあった方法を施すことが望まれます。一番安い奴でいいや、などと安易な考えだと後で辛い目にあったりします。(私も実際ありました…)

今回は簡単にですが、歯科矯正のそれぞれの方法について触れたいと思います。

A-ブラケット矯正(歯の前面)

利点-矯正の精度が高い

欠点-見た目が少し悪い
歯と器具の間で食べ物が詰まりやすいため虫歯が起こりやすい。

B-ブラケット矯正(歯の裏側)

利点-ぱっと見見えない

欠点-喋りづらい
前面の時と同様に虫歯になりやすい
前面ほどパワーが出ない

マウスピース矯正

利点-洗えるため口内を清潔に保ちやすい
取り外し可能

欠点-着けるのをサボると、器具が入らなくなり大変なことになる

セラミック矯正

利点-早い、楽に行える

欠点-元の歯を削る場合があるので、歯の寿命が縮んだりする
自分自身の歯ではない

部分矯正

利点-安い

欠点-歯並びの状態によっては対応しきれない

ちなみにおおよその価格は4、3、2、1-Ａ、1-Bの順に高くなっていきます。期間は、セラミックを除けばおおよそ2～3年です。(施術した年齢によります。子供の頃に行った場合の目安です。)

私の場合の歯科矯正

ここまでは一般的なことを書いて来ましたが、ここで私が受けていた歯科矯正の実体験を書いていきたいと思います。

私の場合、小学校の低学年の頃から大学の一年くらいまで行っていました。おおよそ十年間くらいですかね(笑)。実際には2～3年間くらいは事情により治療を行えない期間もあったので、実質八年間くらいですかね。

私は小さい頃にこけた拍子に前歯が曲がってしまったので最初の方は、前歯のみの部分矯正を行いました。ですが他の歯もなかなかガタガタだったので、見た目はあまりよくなかったですね。

その後、2～3年の期間を開け、中学の頃に本格的に治療を開始しました。私の場合は顎が小さく、歯を並べるスペースがなかった為、この頃に歯を4本も抜く羽目になりました。ちなみに、治療の方法はブラケット矯正(前面)です。

高校の頃は吹奏楽に入部しましたが、この時期がある意味一番辛かったかもしれません。器具が歯の前面に着いているので、器具が口内の肉をえぐり、毎日のように口内炎になっていました。あの時は他のやり方の方が良かったなぁと思いますが、後々調べてみると、私の歯並びの状態では、パワーのあるこのやり方しか無かったようです。

大学に入り、ようやく保定期間に入り、矯正器具が外れました。(まだ現在も治療中といえばそうですが…)

• どうやらこれだけ時間がかかったのは私の歯の戻る力が強かった、ということらしいです。

歯科矯正を終えて

今改めて振り返ってみると、歯並びが良くなったことによって、楽器も吹きやすくなった気がします(笑)。それだけでなく、矯正期間中は虫歯になりやすいので、虫歯に対する意識も、昔と比べればだいぶ高まっていると思います。

歯科矯正は子供の頃だけで、大人になったらできない、と思われている方もいらっしゃると思います。たしかに、子供の頃の方が早く、楽に終わり、価格も比較的安くなります。現代では、価格は安くはないですが、大人でも施術可能な方法もあります。

歯並びが気になっている方は、一度歯科矯正のクリニックに足を運んでみてはいかがでしょうか？